熊本弁:『たい』 共通語:『です だよ』
《例文と共通語訳》
携帯たい → 携帯です
そぎゃんたい → そうだよ
あるたい → あるじゃないの
ばってんたい → でもさー
熊本弁:『たいが(な)、たいぎゃ(な)』 共通語:『とても 非常に たいへん』
《例文と共通語訳》
たいがな重かった。(すごく重かった)
熊本の夏はたいぎゃ暑かけん。(熊本の夏はとっても暑いよ)
熊本弁:『たぎる』 共通語:『煮立っている』
《例文と共通語訳》
風呂のたぎっとる。(お風呂が熱すぎる)
熊本弁:『たっか、たかか』 共通語:『高い』
《例文と共通語訳》
そぎゃん、たっかつや?(そんなに高いのか?)
熊本弁:『たぶっ、たぶる』 共通語:『食べる』
《例文と共通語訳》
遠慮せんで、おもさんたぶっとよかたい。(遠慮しないで、思いっきり食べるといいじゃない)
熊本弁:『たまがる』 共通語:『たまげる、びっくりする』
《例文と共通語訳》
そぎゃん たまがらんちゃよかたい。(そんなにびっくりしなくてもいいじゃない)
熊本弁:『たんべん』 共通語:『度々、その都度』
《例文と共通語訳》
行くたんべんに、してくれらした。(行く度に、やってくれた)
熊本弁:『だけん』 共通語:『だから』
《例文と共通語訳》
だけん、言いよっでしょが。(だから、言ってるじゃないの)
それうちんとだけん。(それ私のだから)
熊本弁:『だご、だごんごつ、だごんごて』 共通語:『団子 とても 沢山』
《例文と共通語訳》
いきなり団子(読み:いきなりダゴ)
だご汁(読み:だごじる、だごじゅっ)
だごんごつもろた。(たくさん貰った)
熊本弁:『だまかす』 共通語:『だます』
《例文と共通語訳》
母ちゃんば、だまかして出てきた。(母ちゃんを、だまして出てきた)
だまかされたばい。(だまされたよ)
熊本弁:『だら』 共通語:『糞尿 人を罵る言葉』
《例文と共通語訳》
ぬしゃ、いいかげんにしとけよ、だらが!!(お前いい加減にしろよ、馬鹿者!!)
熊本弁:『だろ』 共通語:『でしょう』
《例文と共通語訳》
これ、おまえんとだろ?(これ、おまえの物だよね?)
「こん辛子蓮根、辛かね。」「だろ!?」(「この辛子蓮根、辛いね」「でしょ!?」)
熊本弁:『だんだん』 共通語:『ありがとう、さようなら』
《例文と共通語訳》
だんだんねー。(ありがとうねー)
*球磨地方などで使われている古い熊本弁のようです。
熊本弁:『ちか』 共通語:『~なのに』
《例文と共通語訳》
休みちか、しごつに行かんばいかん。(休みなのに、仕事に行かなきゃいけない)
熊本弁:『ちっと、ちーっと』 共通語:『少し』
《例文と共通語訳》
ちーっとにしなっせよ。(少しにしなさいよ)
熊本弁:『ちびんちょか』 共通語:『小さい』
《例文と共通語訳》
昔は、ちびんちょかった。(昔は、小さかった)
熊本弁:『ちゃ、てちゃ』 共通語:『~で ~しなくても 』
《例文と共通語訳》
帰らんちゃよか。帰らんてちゃよか。(帰らなくてもいい)
熊本弁:『ちゃんから』 共通語:『粗悪品』
《例文と共通語訳》
安もんば買ったけん、ちゃんからだったたい。(安物をかったから、品質が悪かったよ)
熊本弁:『ちょうじょう(重畳)』 共通語:『ありがとうございます』
《例文と共通語訳》
ちょうじょうなこつで。(大変有難いことで)
*とても古い熊本弁で、熊本県人でも聞いたこともない・・・という人も多いのでは!?
熊本弁:『ちり箱』 共通語:『ゴミ箱』
《例文と共通語訳》
ちり箱に捨てとって。(ゴミ箱に捨てといて)
熊本弁:『ちんぎれる』 共通語:『切れる』
《例文と共通語訳》
ちんぎれっちもたたい。(切れてしまったじゃない)
熊本弁:『つ』 共通語:『かさぶた』
《例文と共通語訳》
つのでけた。(かさぶたができた)
熊本弁:『つくじる』 共通語:『突く つっつく』
《例文と共通語訳》
庭に生った柿ば、鳥につくじらてしもた。(庭に生った柿を、鳥に食べられてしまった)
熊本弁:『つくれん』 共通語:『始末に困る つまらない』
《例文と共通語訳》
なんとん つくれん。(どうにもしようがない)
熊本弁:『つこくる、つこける』 共通語:『転ぶ 落ちる』
《例文と共通語訳》
そぎゃんせくと つこくっばい。(そんなに急ぐと 転ぶよ)
熊本弁:『つっぽがす、つっぽぐ』 共通語:『穴を開ける』
例文と共通語訳
《例文と共通語訳》
障子ばつっぽがした。(障子に穴を開けた)
つっぽいだ(穴を開けた)
つっぽげた(穴が開いてしまった)
熊本弁:『つめる』 共通語:『鍵をかける 閉める』
《例文と共通語訳》
つめたね?!(鍵かけた?!)
熊本弁:『つーっと』 共通語:『まっすぐ 寄り道せずに』
《例文と共通語訳》
つーっと はってかした。(立ち寄らずに 行ってしまった)
ふとか道ば つーっと行くとよか。(大通りを まっすぐ行くといい)
熊本弁:『ててんご』 共通語:『手をもじもじする』
《例文と共通語訳》
ててんごばしなすな。(手をもじもじするんじゃない)
熊本弁:『てれっと、てれーっと』 共通語:『ぼんやり』
《例文と共通語訳》
てれっとすんな!(ぼんやりするな!)
あん人はいつでん、てれーっとしとらす。(あの人はいつでも、ぼーっとしている)
熊本弁:『てれんぱれん』 共通語:『のんびり、だらだら、ぐずぐず』
《例文と共通語訳》
夕方までてれんぱれんしとった。(夕方までだらだらしていた)
熊本弁:『でけん』 共通語:『いけない できない』
《例文と共通語訳》
そっばすっとでけんて言うたでしょが!(それをしちゃいけないって言ったでしょうが)
上手にでけとったい!(上手に出来てるじゃない)
熊本弁:『としゃが』 共通語:『~すると ~ならば』
《例文と共通語訳》
行くとしゃが わかる。(行くと わかる)
熊本弁:『とぜんなか(徒然なか)』 共通語:『さみしい 退屈だ』
《例文と共通語訳》
独りなとぜんか~。(独りは寂しい)
熊本弁:『とっぺん』 共通語:『頂上』
《例文と共通語訳》
金峰山のとっぺん(金峰山のてっぺん)
熊本弁:『とつけむにゃー』 共通語:『とんでもなく 途方もない』
《例文と共通語訳》
あやつぁ、とつけむにゃーもんな。(あいつは、とんでもないやつだ)
熊本弁:『どうろこうろ』 共通語:『どうにかこうにか』
《例文と共通語訳》
どうろこうろ、元気にやっとる。(どうにか元気でやっています)
熊本弁:『どがしこ、どぎゃしこ』 共通語:『どれだけ いくつでも』
《例文と共通語訳》
蜂楽饅頭なら、どぎゃしこでん食べきる。(蜂楽饅頭なら、どれだけでも食べられる)
熊本弁:『どがん、どぎゃん』 共通語:『どんな どれだけ』
《例文と共通語訳》
真っ黒なって、どぎゃんしたと?(真っ黒になって、どうしたの?)
どぎゃんも こぎゃんも(どうもこうも)
熊本弁:『どけだっか、どげだっか』 共通語:『しつこい どぎつい』
《例文と共通語訳》
絵具ば混ぜたら、どけだっか色になった。(絵具を混ぜたら、毒々しい色になった)
どげだっか味のする。(しつこい味がする)
熊本弁:『どしこ』 共通語:『どれだけ』
《例文と共通語訳》
どしこいるとね?(どれだけいるの?)
どしこでんよか。(どれだけでもいい)
熊本弁:『どべこす』 共通語:『ビリ』
《例文と共通語訳》
運動会じゃ、いつもどべこすだった。(運動会では、いつもビリだった)
熊本弁:『どんこん、どーんこん』 共通語:『どうにもこうにも』
《例文と共通語訳》
どーんこん しょーんなか。(どうにも しかたない)
熊本弁:『どんごろす』 共通語:『麻袋』
《例文と共通語訳》
どんごろすに入れときゃよかたい。(麻袋に入れておけばいいじゃない)
熊本弁:『どんばら』 共通語:『ふくれ腹』
《例文と共通語訳》
あん嫁ごは、どんばらかかえとらす。(あそこのお嫁さんは、妊娠して大きなお腹をしている)
熊本弁:『どーし』 共通語:『何で すごい』
《例文と共通語訳》
もう終わったつね?どーし!(もう終わったの?すごい!)